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豊島温水プール TESHIMA ONSUI POOL |
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この緑地は大阪国際空港周辺地域における航空機の騒音・排ガス等を軽減・緩和するとともに併せて防災対策にも配慮されており、空港周辺部及び航路直下部に樹林地を主とした緑地帯を整備することによって緩衝機能を確保しようとするものです。 専ら緩衝機能を果たすことが期待される緩衝緑地の他、空路直下部のうち住居地域に隣接する利用緑地については、緑地整備の趣旨に則して花壇、スポーツ・レクリエーション広場等の施設を設置し、広く府民の利用に供する計画となっております。 豊中市では早くから温水プール事業に取り組み、昭和56年に市域南部に庄内温水プール、昭和62年には北部地域に二ノ切温水プールを開館し、今回阪急電車服部駅の西方で航空航路直下に位置する大阪国際空港周辺緑地内の市域中部に豊島温水プールを開館しました。 かつてこの地域は、大阪都心へ30分の通勤圏内で昭和30年代後半から40年代にかけて宅地開発が進み、人口も多く活気あるまちを形成していました。 しかしながら、その後航空機騒音防止法による移転が進み、人口の激減と移転跡地の散在が目につくようになり、荒廃したまちとなってしまいました。これらの移転跡地の大部分は利用緑地に含まれ、整備主体である大阪府において施設配置計画の策定が進められるようになりましたが、当該計画について、地元住民から町のにぎわいを取り戻すため、地域の活性化につながる各種建物施設の設置要望がなされました。 市としては、市民のこうした要望を受けて検討した結果、年間を通じて幅広い年齢層の利用に供することができると共に地域の活性化につながる施設として、また同地域周辺は「青年の家いぶき」「武道館ひびき」「豊島体育館」等の施設が集中し、豊中市の文化スポーツの中心エリアとなっていることから一体的に機能することが想定・期待される施設として、温水プールが最適であるとの結論を得、豊島温水プールが建設されました。 当該施設は、航空機の航路直下にあるため施設全体の2/3を地中に埋め込む方式がとられ、屋上及び施設周辺には56,000本もの四季折々の草花で覆い、周辺緑地に施設が溶け込むように配慮されています。 プール規模は25m7コースの大人用と25m×8mの子供用があり、併せて採暖室・ジャグジーを屋内で設け、また障害を持った方々にも安心して水泳を楽しんでいただけるよう更衣室を独立させ、スロープを使って車いすで入水ができるよう配慮されています。 また夏期間(7・8月)は冷水となり屋外のサンクンガーデンが一般開放され、人工の滝、池の周りには四季折々の草花に彩られた自然の雰囲気を満喫しながら水泳を楽しむことができるようになっています。 敷地全体が緑の草花で覆われていることから、平成12年度に「緑の景観賞」として府知事賞をいただきました。
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