まちづくり活動 堺市・湊西地区のまちづくり
「防災まちなか公園(仮)」
ワークショップについて
消防署による実演
写真(1):消防署による実演

 堺市・湊西地区は、紀州街道や中筋などの旧街道を中心にして明治から続く町家・長屋や神社・仏閣などの伝統的建物が存在し、湊焼きや400年続く漢方専門薬局などの伝統的産業をはじめ歴史・文化・産業面における地域資源が豊かな地区です。また、防犯や美化、福祉などの活動や、カラオケ・盆踊り大会、ふとん太鼓、地蔵盆など、自治会を中心とする様々な活動が活発に行われており、人々のつながりの深い地域です。
 一方、当地区の一部においては、狭隘道路が多く老朽木造住宅が密集しており、地域の防災性向上が喫緊の課題となっています。
 湊西校区自治連合協議会では、これまで3年にわたり様々なまちづくり活動に取り組んでおり、センターもその支援を行ってきました。平成16年度「ちょこっとガーデンプロジェクト」では、防犯にも役立つプランターについて、花の種類や設置場所の選定から花の植え付け作業までを自分たちで行い、街角に600鉢を設置しました。平成17年度「ちょこっとガーデンプロジェクト2」では、犬のフン害マナー啓発プレートの標語募集・作成・設置や公園ワークショップに取り組みました。

模型を使った公園計画案づくり模型を使った公園計画案づくり
写真(2):模型を使った公園計画案づくり
模型を使った公園計画案づくり
写真(3):模型を使った公園計画案づくり

 そして平成18年度「ちょこっとガーデンプロジェクト3」では、前年度の公園ワークショップを踏まえ、耐震性貯水槽を設置した公園づくりについてより具体的なプラン策定に向けた取り組みを実施しました。第1回検討会は8月下旬のたいへん暑い日でしたが、公園予定地に集合し、防災への心構えについて消防署から説明を受け(写真(1))、消防ホースがどこまで届くかみんなで実験し、その後、公園の使い方やデザインなどのイメージづくりを行いました。第2回検討会では、「災害時には地区の拠点となり、普段は子どもからお年寄りまでが安心して過ごせる公園」となるよう、4グループに分かれてワイワイガヤガヤと模型作りを楽しみながら、立体的な公園計画案を作成しました。(写真(2))これらの案を元に、第3回検討会で取りまとめ案について意見交換し(写真(3))、耐震性貯水槽の活用や自主消防隊構想の提案などを行いました。さらに、平成19年2月、堺市長あてに地元意向をを集約した公園計画の提案書(イメージ図等)を提出し、地元の思いを生かした「防災まちなか公園(仮)」の整備を要請しました。

イメージ図
イメージ図

 今後は、地域コミュニティを生かした安全・安心まちづくりを目指し、公園の自主的な維持管理・運営の検討や、公園を活用した自主防災の構想を実現するため行政との協働の基にまちづくり活動が行われる予定です。

まちづくり事業部



まちづくり活動 貝塚市東山地区
「まち育て協議会
     設立について」

まちづくり・しつらい集とは?
 まちづくりにおける従来の規制型のルールではなく、もう少し積極的に街の魅力をつくりだし、大事な資産の価値を下げず、逆に高めていくこと「提案型」のまちづくりを進めるためのヒント集・素材集として、「6つのしつらい」をまとめたものです。
 また、「まちづくり・しつらい集」に基づき、提案型まちづくりを進めることは、この街にかかわる人々がお互いにアイデアを出しあい、情報・意見を交換し、ともに協力していくことで、コミュニティの醸成が図れ、住民や地主など地域に関わる全ての人がいっしょにまちの魅力をたかめていくことをねらいとして、作成したものです。

まちづくり・しつらい集
6つのしつらい


まちづくり・しつらい集の目的と対象者
 目的
 地主・住民・施設管理者など東山に関わる全ての人々が共通のコンセプトのもと、水と緑と眺望という地域の優れた資源を活かし、調和のとれたまちなみ、自己実現や趣味の共有、人と自然と共生などといったまちづくりやくらしづくりでの作法やしつらいを共に学び、創り上げていくという協働のまちづくりを実現していくためのガイドラインを示すことを目的とする。
 対象者
住民・地権者・施設管理者・ハウスメーカー等

  まちづくり・しつらい集の目的と対象者   


まち育て協議会の設立について

 区画整理事業地区において、地主や新住民・施設管理者などその地域に関わる全ての人々がいっしょにまちの魅力を高めていくことをねらいとし、特に換地の利用や管理について協働でアイデアや方策、運営を行うために「まち育て協議会」を設立しました。
 今後、この協議会が「まちづくり・しつらい集」を守り、良好なまちづくりの実現のために、センターもアドバイザーとして協力していきます。                        

都市整備事業部

まち育て協議会の設立について



まちづくり活動 寝屋川市・長栄寺ふれあい広場  

みんなのふれあい場づくり大作戦
*つくろう!考えよう!私たちの公園!*

長栄寺ふれあい広場
平成19年3月完成
長栄寺ふれあい広場サイン

 密集市街地の整備が進められている池田・大利地区内にある長栄寺町に市が、小さな公園を計画しました。
 あき地の少ないこの町で、何とか確保できた小さな敷地ですが、災害等の緊急時に避難集合場所として利用できるような公園を、みんなで考えられたらと思って・・・・「地域に愛される公園づくりに参加しませんか?」と呼びかけ、寝屋川市とセンターの支援の基に活動が始まりました。

フロー図 8月1日:長栄寺町自治会役員及び評議委員にお集まりいただき、公園づくりのワークショップ参加に向けて勉強会を行いました。ワークショップの意味・ねらい・役割等を話し合いました。結果自治会会員にアンケート調査を行うことを決め8月下旬を目標に取り組みました。

第1回ワークショップ
9月2日
手 順
1.
長栄寺町にこんな公園があったらいいな!こんな公園がいいね。こんなのが欲しいね。という事を話合う。
2.
グループ討議:アンケート調査の意見にもとづいて、参加者を班分けし、各班で公園施設・交流の場・災害防犯について検討し、取りまとめて発表する。
3.
各グループの主要な意見を取上げ、全体の意見として取りまとめる。
検 討

住民アンケート実施の結果、258名の回答があり、同じ意見や要望は1件として数え以下の分類に区分する。
公園施設づくり 31件
交流の場づくり  9件
災害・防犯対策 10件
公園の管理等  17件
質問・意見等  17件
これら84件にまとめられたものを、各グループごとに3つの項目(公園の施設づくり、交流の場、災害・防犯等)に分類し、短文化した意見に書換え、各グループごとにイメージを発表する。

公園づくりの方針
災害時等の避難集合場所を兼備えた公園
若者のたまり場にならない様に、子どもとお年寄りのコミュニケーションがとれるような公園
問題点
多くの要望を取り入れられるほどの面積がない。
管理に役員が大変にならないか。
限られた予算でどこまで整備できるのか。
結 果

公園の施設づくり・・・・・・・・・・・・・
水道設備の設置、高木が必要、遊具は考える、利用規則、入口2箇所・周りはフェンス、砂場・トイレ・ゴミ箱はいらない。
交流の場・・・・・・・・・・・・・・・・・
子どもと年配の方の交流の場、ベンチ設置、盆踊り、ラジオ体操が出来る場所
災害、防犯等・・・・・・・・・・・・・・・
避難場所への一時集合場所を設ける、死角をなくす、水銀灯をつける。

各グループ意見の発表
各グループ意見の発表
アンケート調査の発表
アンケート調査の発表
グループ討議
グループ討議
参加者の感想

公園作りがこんなに大変だと良くわかりました。初めて参加して本当にワイワイガヤガヤと楽しみながら話し、また聞くことが出来ました。当町内に公園と名のつくスペースがなかったので皆真剣に取組め良いことだと思いました。

コメント

ワークショップは初めての方が殆んどで、少し不安でしたが、たくさんの意見を出しあってワイワイガヤガヤ、思ったより時間の経つのが早く盛り上がり楽しかったです。 次回も期待します。


第2回ワークショップ
9月30日
手 順
1.
第1回ワークショップをふりかえり、各班のとりまとめ報告
2.
第1回ワークショップ後のアンケート調査結果の発表
3.
まとめからのイメージ案提示(3案)
4.
グループ検討と発表各グループごとにゾーン別けをしたイメージ案を検討しゾーン別けの理由付け(各グループの考え)を発表 グループ検討と発表各グループごとにゾーン別けをしたイメージ案を検討しゾーン別けの理由付け(各グループの考え)を発表
5.
公園管理の考え方と実例紹介
公園緑地課から、市の管理に関する制度(愛護会紹介)
検 討
第1回のまとめからさらに具体的なものを貼り付けていく。
入り口の数・場所
遊具
散水・手洗い場
死角のチェック・フェンス・高木
ベンチの選定
照明灯
問題点
西側隣接道路からの入り口設置
4グループの意見がまとまるか。
全員が公園イメージを理解し、共有出来るか。
結 果

公園の施設づくり・・・・・・・・・・・・・
照明灯、水道、背もたれベンチ、シンボルツリー、周囲は低木
交流の場・・・・・・・・・・・・・・・・・
広場を広く(ラジオ体操、盆踊り)
災害、防犯等・・・・・・・・・・・・・・・
入り口3箇所(西に人専用口)、フェンスは低く死角にならない擬木風 みんなで考え、各グループの意見をとりまとめB案に決まる。

ゾーニング図
参加者の感想
イメージ案の提示
イメージ案の提示
イメージ案の検討
イメージ案の検討
ゾーン別けの理由づくり
ゾーン別けの理由づくり

最初は参加することが面倒でしたが、関わっていくと、どんな公園になるか興味を持つようになり、みんなに喜ばれる公園ができることを楽しみにしています。 次回(第3回WS)は、いよいよ具体案から実施計画図が提示されます。

コメント

4グループのゾーニング案が一致し、良かったと思います。各リーダーの発表は考え方が明確で理解しやすかったです。


第3回ワークショップ
10月21日
報 告

準備会を含めて4回、明るかった7時集合も今回では真っ暗、毎回たくさんの方に参加していただき、真剣に考え、意見交換し、公園計画が出来上がりました。

公園の実施計画図の説明
公園の名前をみんなで決めました。名 前は“長栄寺ふれあい広場”
今後の流れ
 今年度末(H19.3末)完成をめざし てがんばります。
今後に向けて
 利用規則(自治会で決めていく)と管理体制(施設は市が管理しますが、日常の管理は自治会でがんばるぞー)
参加者の感想

最初はよく理解できず、辞書やワープロでワークショップの訳を調べたりするほど無知でしたが、回を重ねる度に意味もわかってきて楽しいものだな、意義あるものだなと楽しく納得できました。楽しくて満足出来た。幼児の遊具が出来ればなお良かったが、また要望した場合はよろしくお願いします。何をするにしても全員が満足できるものは無理だと思います。公園を使用して地域の方々の和合、語らいが出来、子供達や老人とのふれあいが昔のようにまた何でも話し合える地域を願い、楽しい心温かい子供達が育ってほしい。皆んなで楽しく話し合いがで き、公園が出来ることを楽しみにしています。沢山のご意見をいただきながら、掲載することが出来ずごめんなさい。

参加者:役員、評議員、婦人部・防犯・こども会・老人会の三役、民生委員

完成イメージ図
完成イメージ図
ワークショップ参加者
ワークショップ参加者
コメント

長栄寺町の皆さんへすばらしいW.Sの中で、協力し合うことやものづくりの楽しさを経験できたのでは・・・みんなに愛される公園が出来たと思います。関係者のみなさん、ありがとうございました。

まちづくり事業部

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