理事長
財団法人
大阪府都市整備
推進センター
理事長 岡村 隆


 財団法人大阪府都市整備推進センターは、本年4月12日をもちまして満40周年を迎えることができました。当センターは、昭和40年4月に財団法人大阪府土地区画整理協会として発足して以来、社会経済環境の変化と時代の要請に応えるため、平成7年に財団法人大阪府有料道路協会と、平成12年に財団法人大阪府まちづくり推進機構と統合し、本年度から阪南2区における建設発生土等受入業務及びまちづくり業務を開始するなど、業務内容、組織体制の両面で大きく変貌しております。この40年間、経営上の諸課題を克服し、センターの事業を拡大充実しながら円滑に推進できて来ましたのも、ひとえに国、大阪府、府内の市町村ならびに関係各位のご指導、ご鞭撻の賜物と深く感謝いたしております。
 顧みますれば、センターが関わりました組合土地区画整理事業は66地区、面積にして750ヘクタール、密集市街地整備は6市、11地区に上ります。駐車場の整備につきましても42箇所、収容台数2,892台にまで至っております。このような実績を積み上げることが出来ましたのも、ひとえに先輩諸氏のご尽力と関係各位のご協力のお蔭と深く敬意を表するものであります。
 この間、大阪では戦後の経済復興から昭和30年代の高度経済成長にともなう急速な市街化により様々な都市問題を抱えることとなり、バブル経済の崩壊と阪神淡路大震災はその都市問題を顕在化させました。多様化する都市問題を解決し、安全・安心で快適な「まちづくり」を推進していくことが益々重要となっており、21世紀に入った現在、「まちづくり」は地域の個性、文化、伝統を尊重した独自の工夫と新しい手法を駆使して行うことが求められております。当センターは、その時代に沿ったまちづくりに対する要求を満たしていくことが使命と心得、過去の実績に甘んじることなく、今まで培った技術・ノウハウを土台に時代の流れに即した対応が可能なよう、技術力の更なる向上と幅広い都市づくりへの積極的参加を図ってまいります。
 今後とも、大阪の再生に向け、「安全・安心で快適なまちづくりの推進」と「大阪のまちの新しい魅力創出」に、関係機関と連携しながら全力で邁進する所存でございますので、各位のより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして40周年のご挨拶とさせていただきます。